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警察OB・元政治家秘書の社会評論家│渋井治雄が時事問題を語る

喧嘩の経験が少なくなった子供達、切れると即、信じられない殺人となる日本社会

自衛官の経歴があるのだから、拳銃を撃つのにも、自信があるから、ためらいもなく全弾を発射した。ひきこもりであったことから人間関係も希薄で、自己本位、指摘や注意されることが嫌いで、自分の思うとおりにならないと直ぐに暴れる。新幹線内で殺人事件を起した犯人と同じ行動原理が見て取れる。

しかし、私が若い頃は、こんな犯行の動機が曖昧な殺人事件など、ありませんでしたね。まして、不良少年は警察官を見ると逃げていたもので、とてもじゃないが、何の恨み辛みも無い警察官を殺すことを意識して拳銃を奪取することなど、想像すら出来ません。

東映任侠映画の鶴田浩二さんだって、ヤクザの抗争で殺人事件を犯しても、警察官が現場に来ると、ご迷惑をかけて申し訳ありませんと、両手を差し出していたものでした。

それが、暴力社会とは、まったく無縁の素人である青年が、些細なことで簡単に凶悪事件を起すのですから、如何に精神構造に問題があるにせよ、今の日本社会は普通ではない。

私が思うに、最近は、屋外での子供の喧嘩を見たことが無い。中学生位になると、どこの学校にも番長や裏番長が居て、学校での裏の規律を取り仕切っていたものでした。ですから、何か校内や校外でトラブルが起きても、番長が出て行けば、相手の番長クラスが出てきて、大きな喧嘩にもならず話し合いがついたものでした。

ある意味で、強い学生が弱い学生を守っていたので、校内での秩序も保たれていたのです。喧嘩口論は慣れっこで、喧嘩の手加減も知っており、殺人事件など、とても考えられませんでしたね。

それが今は、学生も我、関せずの個々の世界が全てで、喧嘩や争いがあっても仲裁など、とんでもないことで、皆さん逃げ出すことばかりなのですから、ストーカー殺人ばかりでなく、白昼での殺人が頻繁に起こることにもなるのです。

110番を入れても、お巡りさんが来るのには時間がかかるもので、瞬時の殺人事件は間に合わないのです。現行犯逮捕は誰でも出来るのですから、社会全体で見て見ぬ振りをせず、腕に自信のある人は、弱い人達を守っていただきたいと思います。

オオカミを駆除したのはいいが、そのために、森には、わけのわからない生き物達が跋扈する様になってしまったのも事実なのではないでしょうか。

やはり、社会には、清水の次郎長や大前田の英五郎の様な、真の侠客が居なければ、本当の意味での、裏と表の社会の治安は保たれないのではないでしょうか。

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